小児から高齢者まで様々な方と、家族や友達のような関係になる事が出来るのも大きな魅力です。
Sさん / 29歳 / 男性 / 兵庫県
転職前:整形外科の理学療法士/年収400万円
転職後:整形外科の理学療法士/年収400万円
転職成功
-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
理学療法士として整形外科に勤務しておりました。業務内容と致しましては入院、外来、デイサービス、訪問と担当しており、1日あたり17-24単位リハビリテーションを行っておりました。その他勉強会、カンファレンス、会議を行なっておりました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
妻の妊娠です。前職では仕事量も多く、帰宅するのが遅くなる事が多々ありました。ライフワークバランスを考えた時に時間が足りないと感じたのが大きな要因です。上司が帰らないと私自身帰れないという雰囲気もあり、家族を優先したいという私の考えと相反する環境であった事も大きかったです。好きでなりたくてなったはずの理学療法士という職業が苦痛に感じた事があり、このままではダメだと強く感じ、転職を意識する事が増えました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
院内で勉強会の統括、同期のリーダーという立場にありました。私自身の人として、そして理学療法士としての成長を考えると、活発な勉強会の開催、人を束ねて結束力を高める活動は今後も続けたいと思っておりました。担当制であった為、自分の担当の患者様を最後まで観れなかったのは辛かったです。
-転職活動はどのように行いましたか?
まずは周りの理学療法士の方に色々な職場環境をヒアリングし、転職サイト(PT・ OT人材バンク)にて私の希望にあった職場を探して頂きました。退職後に転職活動を始めた為不安や焦りもありましたが、幸いすぐに内定を頂けたので転職はスムーズにいけました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
勤務時間です。中抜けの時間があり、妻子のサポートが厚く出来ると思ったからです。地域に密着した整形外科ということで前職の経験を発揮できる環境も理由の一つです。勉強会にも力を入れており、費用面のサポートもあり理学療法士として成長できると感じたからです。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
外来のみのリハビリテーションです。予約・担当制ではないので、その都度来院して頂いた患者様を対応しております。月に1回勉強会があり、カンファレンスなどを行っております。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
今の所大きな違いはありません。面接時にお会いした時から職員皆様変わらず、優しく接して頂いております。勉強会もあると聞いており、リハビリテーションだけかと思っていましたが、製薬会社が薬の説明にく来てくださるなど嬉しい誤算がありました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
リハビリテーションにおいて、正解はなく、症状は多岐に渡り、1人1人により良い治療を提供する事に難しさを感じておりました。リハビリテーション業務自体に辛さを感じた事はないですが、職場での人間関係には辛さを感じました。体育会系の職場であり、自身の意見が言えない環境であった事にストレスを感じておりました。辛さを克服するために同僚と話し合い、上司を交えて会議を行い、コミュニケーションを増やす事で徐々に克服していきました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
患者様に良くなった、ありがとうと感謝して頂ける事です。勉強会で知識を蓄え、実技練習を日々繰り返してスキルを上げるというのは苦労が絶えないですが、患者様に還元し、日常生活をより良く出来た時には大きな喜び、達成感があります。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功です。
-なぜそのように感じましたか?
ライフワークバランスが取れた事で体調も今まで以上によくなり、仕事に行くことへのストレスも無くなりました。今までは職場へ行く足取りも重かったですが、現在は楽しく向かえています。自身の精神面の安定から患者様への提供出来るリハビリテーションの質が向上したように感じます。時間が確保できるようになってから家族とのコミュニケーションを取る時間も増え、笑顔が増えました。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
理学療法士としての楽しみは小児から高齢者まで様々な方と接する事が出来る事です。自分より下の世代には最近の流行を教えて頂いたり、恋愛の相談を受ける事もあります。同世代とは悩みが同じ事も多く、お互いが愚痴を言い合ったりする事もあります。目上の世代の方には今までの経験をお話しして頂いて、夫婦間が上手く行くコツなどを教えて頂き笑いが絶えない時間が多くあり、家族、友達のような関係になる事も出来るのが大きな魅力です。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
私は前職から2年で転職しました。世間一般では3年勤めて一人前、理学療法士としては10年勤めて一人前と言われているので2年で転職するのは逃げなんじゃないかと自問自答する事がありました。しかし妻が妊娠し、今一度自分の生活を見直した時に患者様を治す事にだけ重きを置き、自身のライフワークバランスは崩れていました。前職では辞めることも最初は許されませんでしたが、思い切って環境を変える事で全てが変わりました。人間関係の悩みも無くなり、仕事が楽しいと心の底から思えるようになりました。やらされていた内容も今では自分から行うようになり、気持ちが前向きになりました。家族との時間も増え、私自身だけでなく、妻の笑顔も増え、今では家族3人幸せに暮らせています。転職とはネガティブに捉われる事もあると思いますが、そうではなく、ポジティブになれるということを学びました。