転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

多職種と連携して利用者さんの生活をより営みやすくする。それが通所系サービスでは行いやすくやりがいです。

1つ星 0
読み込み中...
Mさん / 37歳 / 女性 / 長崎県
転職前:通所リハビリテーションの理学療法士/年収370万円
転職後:通所介護の理学療法士/年収400万円

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
主に外来リハビリ、入院リハビリを担当していました。外来リハビリは事前に予約を取り、患者さんが自ら来院してくださいます。1回につき20分から40分のマンツーマンで筋力強化訓練やストレッチ、ADL(日常生活活動)訓練を行っていました。入院の患者さんは、夕方の外来リハビリが終了した後に病棟へ行き外来リハビリの患者さんと同じような内容を行っていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
きっかけは、結婚し子供が生まれたことです。夫婦とも長崎県の出身だったため、福岡県から地元の長崎県へ戻ることとなりました。また、当時役員の仕事もさせて頂いており、育児と仕事の両立に自信がなかったことも転職のきっかけとなりました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
やはり、5年程担当させて頂いた患者さんのリハビリ、特に神経難病と闘いながら生活されている患者さんのリハビリはもっと続けたかったです。
-転職活動はどのように行いましたか?
小さな子供がいること地元に戻るということもあり、卒業した専門学校の先生に相談し条件に合った職場を探しました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
子育て支援を掲げた職場であったため、残業が少なく、突発的なお休みも取りやすいという条件だったこと、また、面接の際に社長に「子供さんを第一優先で考えてもらって大丈夫です。」と言って頂いたことが入社を決めた理由です。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
通所介護事業でのリハビリ業務ということで、利用者さんの筋力強化訓練、ストレッチ、その他の応用訓練に加え、朝・夕のお迎えとお送り、入浴介助、トイレ介助、洗濯、茶碗洗い、レクリエーションの補助などです。通所介護では理学療法士だからといって、リハビリ業務のみ行うということではなく、介護士と協力して利用者さんの1日(送迎・運動・食事・入浴・活動)を作り上げる業務内容となっています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
社長や役員の方の子育て支援に対するイメージはとても良く、それが入社する決め手となりましたが、実際に働いてみて先輩スタッフが、子供の体調不良での急な休みや早退をあまりよく思っていなかったことに驚きました。介護業界の人員不足が原因なのだと思います。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
今回、通所リハビリテーションから通所介護へ転職しましたが、通所リハビリテーションは病院の中に【リハビリテーション科】があり、同職のスタッフが多くいます。そのため、リハビリ視点の意見が通りやすい環境にありました。しかし、私の転職した通所介護では理学療法士が2名だけでした。そのため、【介護目的】と【リハビリ目的】での利用者さんへの接し方が違いスタッフ同士ぶつかり合うこともありました。例えば、入浴時に靴下を履く動作時に、介護士はその他多くの方をお風呂に入れなければならないこともあり、時間短縮でささっと履かせてしまっていました。しかし、私達は自宅での自立を目的としているため、出来る限りご自身で出来るところまではしてもらいたいという気持ちがあります。これを克服するために、とにかく介護士とコミュニケーションを取り、自ら入浴介助に入り介護現場の現状を把握しました。その上で、「〇〇さんには、右手を先に通してもらったら早いですよ。」などのアドバイスを行ったり、介護士と一緒に、〇〇さんへどうお声掛けしたら安全で行いやすい動作になるかを考える時間を作りました。そうしていくと、少しずつ介護士が私たち理学療法士の意見を聞き入れてくれるようになりました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
利用者さんや、そのご家族に「ありがとう」と言われる瞬間はとてもやりがいを感じます。その中でも、【孫の所へ遊びに行けるようになった】【長く会っていなかった友達に会えた】【主人のお墓参りに行くことができた】などの動作の改善から、生活の質を上げるようなことができるようになったのを見ると、この仕事をしていて良かったなと思います。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功でした
-なぜそのように感じましたか?
今までは外来リハビリの担当ということもあり、患者さんの身体状況に注目し在宅での生活を深く考える機会は少なかったように思います。通所介護では、さまざまな利用者さんがいます。身体不自由の方や認知症を患っている方。その中で、ご自身のしたい事を諦めてしまっている利用者さんも多くいらっしゃいます。転職をしたことで、利用者さんの生活に踏み込み、利用者さんだけではなくそのご家族の方とも連携を取り、より利用者さんを多方面で支えることが出来ていると感じています。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
リハビリ室のみでの運動を管理するだけではなく、介護士と一緒に利用者について考えケア内容を考え実践していくと、利用者の変化も分かりやすくなります。ただリハビリに関係することのみ行っていても、高齢者は身体面での変化は少ないため業務がマンネリ化してしまいます。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
利用者さんの生活は、家族、ケアマネージャー、福祉用具、通所系サービス、訪問系サービス、医療などたくさんの業種に囲まれて守られていることを学びました。私たち理学療法士だけが頑張っても意味がありません。多職種と連携して利用者さんの生活をより営みやすくする。それが通所系サービスでは行いやすく、またこの職種のやりがいになる部分だと思います。
1つ星 0
読み込み中...
コメント一覧(0)

コメントする

お役立ちコンテンツ